腕時計ベルト(バンド)素材の説明

腕時計用ベルトには様々な種類の素材があります。

それらの素材について分かりやすくまとめています。皮革素材自体については専門家ではないため、わずかな認識不足等あるかもしれませんので、その際はご了承くださいませ。

 

素材の種類

カーフ(牛革)

生後6ヶ月以内の仔牛の皮をなめしたもので、きめ細かくやわらかいため、牛皮の中で最も上質とされます。非常に柔らかいため、型押しなど様々な加工が可能。
時計ベルト素材の中で、多くのユーザーに使用されている素材が、このカーフではないでしょうか。

カイマン(ワニ革)

全体に骨質部が多く硬いため、使用できる部位は主に柔らかい脇腹部分のみとなります。クロコダイルやアリゲーターよりも使える部位が少ないです。

アリゲーター(ワニ革)

腕時計ベルトの素材の中では最高級品とされるものです。竹斑と呼ばれる腹部の鱗形状は、クロコダイルに比べてやや長めの長方形。

クロコダイル(ワニ革)

腕時計ベルトの素材の中では最高級品とされるものです。アリゲーターと似ていますが、竹斑と呼ばれる腹部の鱗形状は、アリゲーターに比べ、正方形に近い形です。

リザード

トカゲ革。細かいウロコ状の模様が特徴な革で、どんなタイプのものにも合わせやすいです。

ワニ革よりもお手頃。

テジュ リザード

トカゲの中では大きい部類で、トカゲの中は高級な素材。腹部の長方形の鱗(うろこ)は、一般的なリザードに比べ模様が大きく均一で、アリゲータの竹斑に少し近い感じの革です。

パイソン

ニシキヘビ等の大型の蛇(へび)の総称。高級爬虫類皮革素材の一つ。連続的な斑紋・模様があり、他の皮革には見られない美しさとワイルド感があります。

オーストリッチ

世界最大の鳥「ダチョウ」。羽根を抜いた後の羽軸模様が特徴的で、皮質は重厚で丈夫。革ベルトに使える部位は背中の一部だけなので貴重です。

シンセティックレザー

人体や環境に配慮した素材を利用して作られた革です。

ファブリック

コットン、ウール、ポリエステル、アクリルなどのさまざまな素材を使用しています。

シャーク

サメの革。高級皮革素材の中でも抜群の耐久性を持ち、しなやかで丈夫な皮革。水に強く、革の表面の細かい網目状の凹凸で色の濃淡ができ、筋状になっているのが特徴です。

ヌバック

カーフの皮にサンドペーパーなどで軽くやすりをかけて微起毛(起毛加工)を施した加工皮革のことです。ちなみに、雰囲気の似た「スエード」は革の裏面を起毛させたものです。

ラム

ラムは子羊。羊の革自体が、柔なくて毛穴が目立たずきめ細かいのが特徴で、子羊となる「ラム」となると、数ある皮革素材の中でも群を抜いて滑らかで、表面の繊維が細かく非常にソフトで、腕のなじみよさが特徴。

コードバン

馬のお尻の部分の革。輝かしい光沢と独特な硬さを持つ。艷やかで美しく、とても丈夫な素材は、繊維が細かく緻密です。ランドセルなどにも使用されています。

ガルーシャ

エイの革。非常に固く加工が難しいです。

 

 

牛革の種類

腕時計用ベルトに使用される素材としては、一般的にはカーフ(仔牛)が圧倒的に多いです。その他の種類も含め、牛革を詳しく分類分けしていきます。時計ベルトでは使われないものや、使われていても、当店での扱いがないものは記載していない場合があります。

ベビーカーフ

ベビーカーフとは、仔牛の中でも、生後3ヶ月までの仔牛の革をさします。見た目はカーフとの判断がしにくいですが、きめが最も細かく、柔なで肌触りがなめらかです。

希少な素材なので、牛革の中でも最高級種として扱われています。

カーフ

前述のように、生後約6ヶ月までの仔牛の革。

キップ

キップとは、子牛と成牛の中間にあたる牛で、生後6か月~2年位までの牛をさします。子牛と成牛の間の牛です。カーフよりは年齢が上なので、カーフに比べると少し厚く、比較的丈夫です。

カウハイド

カウハイドとは、去勢されずに生後2年を経過し、出産経験のある牝牛(メス)の革。 皮の厚さは雄牛ほどなく、やや柔らかさがあります。

 

 

ワニ革を詳しく知る!

革ベルトで使用されるワニ革は高級品で知られ、ご存知の方も多いと思います。「クロコダイル」「アリゲーター」「カイマン」と、大きく3種類に分類されます。

ナイルワニナイルワニの写真
miniformat65によるPixabayからの画像

それぞれの特徴など詳細が分かりづらいと思うので、もう少し詳しく説明をします。

 

部位による革の違い

ワニ革は使用するワニの身体の部位によって、特徴や呼び方が異なります。

腹の部分を使う「肚ワニ(はらわに)」、背中の部分を使う「背ワニ」があります。

肚ワニ

腹部の革。ワニの背中部分を割き、腹部(肚部)の鱗模様(うろこもよう)を生かしたタイプの革で、背中側と違い、なめらかな模様が特徴。

背ワニ(ホーンバック)

背中側の革。ワニのお腹側を割き、頸部(けいぶ ※首のあたり)から背部の凹凸部分である、「頸鱗板(けいりんばん)」・「背鱗板(はいりんばん)」を活かしたタイプの革。

背ワニは「ホーンバック」とも呼ばれます。また、頸鱗板部は「クラウン」とも呼ばれます。

独特な、ごつごつした隆起が、大胆な模様・形となり、非常に特徴で、背ワニの価値を高めています。

 

クロコダイル
背ワニ|クロコダイル
腹から割いた状態
背ワニ|クロコダイル|ズーム写真
クロコダイルの背ワニ
出典:株式会社バンビ

 

クロコダイルとアリゲーターの違い

時計の革ベルトで使用されるワニ革としては、クロコダイルとアリゲーターがほとんどかと思います。
どちらも高級品として扱われ、美しい符は、時計ベルトでも重宝され高級感をかもしだしています。

ですが、この「クロコダイル」と「アリゲーター」、違いがとても分かりにくい!

それぞれの特徴を簡単に記載してみました。

1.どちらも「ワニ」だけど、体の大きさが違う

・クロコダイルは大きめ

・アリゲーターは小さめ

2.符の大きさ・形が違う

・クロコダイルは、大きめ

・アリゲーターは、小さめ

符(ふ)とは、ワニ皮の鱗(うろこ)のことで、のような四角い斑面が「竹符/竹斑(たけふ)」、丸みを帯びた斑面を、「丸斑/玉符(まるふ/たまふ) といいます。

お腹の部分が四角く、脇腹にいくに従い、鱗が小さく丸みを帯びていきます。

アリゲーター・クロコダイルにも、それぞれ種類があるので、一概に言えないですが、竹斑に関しては、「アリゲーターはクロコダイルに比べて、やや長めの長方形」。「クロコダイルは正方形に近い」という感じです。

3.皮の触覚器官「穿孔(せんこう)」

・クロコダイルには穿孔が「ある」

・アリゲーターには穿孔が「ない」

穿孔とはワニの感覚器官で、ピンホールのような小さな穴です。

アリゲーター科のワニを除く全てのワニには、腹部の革(肚ワニ)の各ウロコ(腹鱗板)の後縁(ウロコのふち)付近に、穿孔状の感覚器官が有ります。

クロコダイルは、アリゲーター科ではなく、クロコダイル科なので、「穿孔がある」となります。

皮によって、はっきり分かるものや判断が難しいものがあり、レザー加工の方法によっては、染色や塗装の過程でほとんど見えなくなってしまうものもあります。

4.強度

強度は、どちらもほぼ変わらない。

6.希少性

以前は、クロコダイルは希少性が高いと言われ人気があったようです。今はアリゲーターが主流(希少性が高い)のようです。

ワニは、ワシントン条約により、絶滅おそれある野生動植物の保護による、規制対象となっており、市場に出回るワニ革のほとんど(80%)が養殖された物です。

 

ワニ革(クロコダイル・アリゲーター・カイマン)まとめ

ワニ革について、特徴や違いを書きましたが、知識としては分かっても、じゃあ、明確に判断できるのか?と言ったら、「分かったようで、分からない」となるのが正直なところ。

ということで、ここから先、さらに深く掘り下げ、とりとめもなく書き足していきます。

革ベルトを専門に扱っていても間違える!?

当店は革ベルトを豊富に扱っていて、現時点で4つの会社(メーカー別だと6)と取引きさせてもらっています。

その内の某輸入商社の商品について。

あるワニ革ベルトの商品について、使用される素材が「クロコダイル」と表記がありながら、別箇所には「カイマン」との表記がありました。

タイプミス?と思わるかもしれませんが、別途記載の説明にも

「・・・、つや有りのクロコダイル(カイマンワニ)を使用して作られた・・・」との記載。

 

クロコダイルとカイマンは()で補足されるような関係性にはなく、まったく別物。

この商品以外の説明においても、素材に「クロコダイル」「カイマン」、両方の記載があるものが、いくつも存在しました。

輸入商社ではありながら、ベルトメーカーにごく近い立場の者が、なぜこのような表記をしている?

そこで、調べました(輸入商社にはまだ聞いていません)。
おそらくこう↓です。

 

カイマンの中に「メガネカイマン」という種類のワニがいます。
動物学上(生物学上?)においては、
「爬虫綱ワニ目アリゲーター科カイマン亜科カイマン属」に分類されます。

英名:Spectacled caiman
学名:Caiman crocodilus

 

一方、例えばクロコダイルの「ナイルワニ」は以下の通り。

爬虫綱ワニ目クロコダイル科クロコダイル属に分類されます。
英名:Nile crocodile
学名:Crocodylus niloticus.

 

学名の一部に、それぞれ  “crocodilus”、“Crocodylus” の文字がります。どちらも読みは「クロコダイル」。

 

しかし、ナイルワニ等の「クロコダイル属の学名 “Crocodylus” 」と混用し、カイマンを「カイマンクロコ」や「クロコダイル」と記載すると、適切な表現ではなくなります。

おそらく、ここのところが分かっていない?混同している? のではないかと思います。

そのために、「クロコダイル(カイマンワニ)」という表示になっているのでは?と思います。

 

カイマン革の種類

冒頭に記載したように、カイマンはアリゲーターとは別種ですが、どちらもアリゲーター科に属しており、アリゲーターの仲間です。

「バビラス」「石ワニ」とも呼ばれます。

カイマン類の皮は、全体に的に骨質部が多く硬いため、体の殆どの部分が素材に向いておらず、クロコダイルやアリゲーターよりも使える部位が少ないです。

腹部の四角形のうろこの下にカルシウム分が沈着した硬い部分があり、クロコダイル・アリゲーターより安価な革として使用されています。

比較的柔らかい、骨質の無い顎から脇腹の部分が主に利用されています(この部位を通常「サイド」、「テンガサイド」と呼ぶ)。

「サイドワニ」

カイマンの革は「サイドワニ」とも呼ばれるようですが、これは時計バンドの業界のみかもしれません。前述のように、柔らかい「サイド」「テンガサイド」を主に利用されるため、そこから、通称「サイドワニ」と呼ばれるようになったのではないのか?と個人的には思います。

カイマンワニカイマンワニの写真
Hans BraxmeierによるPixabayからの画像

 

ちなみに、メガネカイマンは4~6亜種程度に分類されるようですが、最近はそれぞれを別種として扱うことも多いようです。。

そして、革製品として使用されるカイマンは、大きくわけて2種類。「メガネカイマン」と「パナマメガネカイマン」。それぞれ説明は後述します。

 

 

 

 

●メガネカイマン

ワニ目アリゲーター科カイマン亜科カイマン属に分類されます。
英名:Spectacled caiman
学名:Caiman crocodilus

【肚ワニ】

全体として骨質部が多く硬いため、主に顎から脇腹の部分(ワニサイド、テンガサイド)が利用されます。
ここは、丸みを持った鱗の風合いを活かし、ベルトや時計バンド、印鑑ケースなどに使われているようです。
近年では鞣し(なめし)・仕上げ技術が向上し、骨と呼ばれる硬い部分も柔らかく仕上げることができるようになり、用途が広がりつつあります。

【肚ワニ】

(省略)

 

●パナマメガネカイマン(マグダレナメガネカイマン)

ワニ目アリゲーター科カイマン亜科カイマン属
商業名:Central American Caiman
学名:Caiman crocodilus fuscus

【肚ワニ】

パナマメガネカイマンは、メガネカイマンと比較すると骨質部が少なく柔らかいため、比較的広い範囲の製品に用いられます。

近年では鞣し(なめし)・仕上げ技術が向上し、多様な仕上げが可能になり、ファッションに合わせた、ソフトなマット仕上げの革も生産され、腹部及び背部を活かしたハンドバッグ、小物類が多くつくられています。

アメリカ・メキシコでは背部の凹凸(背鱗板)を活かした「カウボーイブーツ」が人気です。日本では、脇腹(サイド)部分を、主に時計用バンドの素材として使用しています。

【肚ワニ】

(省略)

 

カイマン背ワニの時計ベルト

いずれのカイマンなのか分からないのですがが、具体的な製品で、どんなものか雰囲気を感じてください。

下記写真は、当店で過去に販売した「ハミルトン・カーキ・コードブレーカーオートクロノ(H79636533)」という腕時計。

このモデルは、カイマンストラップを採用したモデルで、革が隆起した立体的なゴツゴツ感がワイルドで非常に特徴的で今でも、はっきり記憶しています。

カイマンの背ワニを使ったものだと思います。

時計本体の個性に負けずと劣らずの主張で、バランスを取るのにピッタリな、カイマンの背ワニ。

ハミルトン・カーキ・コードブレーカーオートクロノH79636533

 

 

 

 

クロコダイル革の種類

クロコダイルにも、いくつか種類が存在します。代表的な4種類のクロコダイルについて説明します。

 

ナイルワニ(ナイルクロコダイル)ナイルワニ(ナイルクロコダイル)の写真
Ritah NyakatoによるPixabayからの画像

 

●イリエワニ(スモールクロコダイル)

英名:Saltwater Crocodile
学名:Crocodylus porosus

【肚ワニ】

ワニ革の代表格で、クロコダイルの中でも最も高い評価を得ている。ヨーロッパでは、シンガポールワニとも呼ばれています。腹部の四角形(長方形)をした鱗(うろこ)が美しく揃ったスモールスケールタイプクロコダイルは、ワニ革の中でも最高級品です。
鱗の配列が他の種類のものより細かく、腹の部分の頸から肛門にかけて、鱗の横列の数が約31~35列あります。横腹の部分は、丸い形状の鱗です。
高級なハンドバッグ、小物、ベルト等などに使用されています。

イリエワニ(Crocodylus porosus)
グレージング仕上げ|イリエワニ(スモールクロコダイル)
グレージング仕上げ
マット仕上げ|イリエワニ(スモールクロコダイル)
マット仕上げ
出典:全日本爬虫類皮革産業協同組合

【背ワニ】

(省略)

 

●ニューギニアワニ(ラージクロコダイル)

英名:Freshwater Crocodile
学名:Crocodylus novaeguineae

【肚ワニ】

日本で最も使用されているワニ革。イリエワニ(スモールクロコダイル)と比べて、鱗(うろこ)のバランスが大きいワニのことを、ラージクロコダイルといいます。腹部の鱗は正方形に近く、鱗の大きさは、スモールスケールタイプより大きく、頸から肛門までの鱗の横の配列数は約24~32列です。エレガントさとワイルド感を両立させた煌びやかな印象。

ハンドバッグ、ベルト、時計バンド、小物類等に使われています。

 

ニューギニアワニ(Crocodylus novaeguineae)
グレージング仕上げ|ニューギニアワニ(ラージクロコダイル)
グレージング仕上げ
マット仕上げ|ニューギニアワニ(ラージクロコダイル)
マット仕上げ
出典:全日本爬虫類皮革産業協同組合

 

【背ワニ】

(省略)

●ナイルワニ(ナイルクロコダイル)

英名:Nile Crocodile
学名:Crocodylus niloticus

【肚ワニ】

イリエワニ、ニューギニアワニ 同様、高級品用の素材として注目されています。腹部の鱗は細かく、長方形の鱗板が腹部全体に整然と並んでいます。横腹の鱗は丸みのある長方形で、その巾は他の種類より狭いのが特徴です。美しい長方形の鱗模様も特徴です。

ハンドバッグ、小物、ベルト、時計バンド等に使われています。ハイブランドのバッグ等にも、よく使われているようです。

 

ナイルワニ(niloticus)
グレージング仕上げ|ナイルワニ(ナイルクロコダイル)
グレージング仕上げ
マット仕上げ|ナイルワニ(ナイルクロコダイル)
マット仕上げ
出典:全日本爬虫類皮革産業協同組合

 

【背ワニ】

(省略)

●シャムワニ(シャムクロコダイル)

英名:Siamese Crocodile
学名:Crocodylus siamensis

【肚ワニ】

市販のクロコダイルの革製品に多く使われているポピュラーなワニ革。腹部の鱗の形状は長方形で、イリエワニに似ていますが、それよりやや大きめ。頸(あご)から肛門にかけての鱗の横列の数は約30~34列です。横腹部分の鱗(うろこ)は、丸みのある形状をしています。
商取引されている皮は全て養殖によるもので、ほとんどがタイで養殖されています。
用途は、ハンドバッグ、小物、ベルト等です。

 

シャムワニ(Crocodylus siamensis)
グレージング仕上げ|シャムワニ(シャムクロコダイル)
グレージング仕上げ
マット仕上げ|シャムワニ(シャムクロコダイル)
マット仕上げ
出典:全日本爬虫類皮革産業協同組合

 

【背ワニ】

(省略)

 

 

 

アリゲーター革の種類

後述しますが、ここでは「アリゲーター」は「ミシシッピワニ(アメリカアリゲーター)」を指します。

ミシシッピワニ(アメリカアリゲーター)ミシシッピワニ(アメリカアリゲーター)の写真
DeedsterによるPixabayからの画像

 

●ミシシッピーワニ(アリゲーター)

ワニ目アリゲーター科アリゲーター属

英名:American Alligator
学名:Alligator mississippiensis

【肚ワニ】

アリゲーター科では最大の種で、世界で最も多く使われているワニ革。主に時計ベルト用に大規模な養殖が行われています。(米国ルイジアナ州が最大の生産地)

全体的に胴が長くいのが特徴で、腹部の鱗の形状は先のクロコダイル4種に比べ、やや長めの長方形をしています。頸(くび)から肛門までの鱗の横列数は29~34列あります。

ハンドバッグ、小物、ベルト、時計バンド等に使用されている。

(ミシシッピーワニは、アメリカアリゲーター、ミシシッピーアリゲーターとも呼ぶ)

 

アリゲーター(Alligator mississippiensis)
グレージング仕上げ|ミシシッピワニ=アメリカアリゲーター
グレージング仕上げ
マット仕上げ|ミシシッピワニ=アメリカアリゲーター
マット仕上げ
出典:全日本爬虫類皮革産業協同組合

 

【背ワニ】

背部の凹凸の特徴を生かした革(肚ワニに対し、背ワニと呼ぶ)は、アメリカでカウボーイブーツ用として人気を得ています。

【補足】

アリゲーター(ミシシッピワニ)は、アリゲーター科ですが、カイマンには似ておらず、クロコダイルの方に似ています。

ちなみに。。。

アリゲーター属には「ミシシッピーワニ」と「ヨウスコウアリゲーター」の2種が分類されており、「ヨウスコウアリゲーター」は「ワシントン条約付属書Ⅰ類」にリストされているために、商業取引での「アリゲーター」とはミシシッピワニを指します。

 

この記事は、2021年8月に書いています。内容については、この先、変化することが十分考えられますので、ご理解ください。また、革や動物の専門家ではないため、内容に一部誤りがある可能性もありますこと、ご了承くださいませ。

 

御礼:以下のサイトの一部を参照させていただきました。ありがとうございました。

参照文献リスト

1.全日本爬虫類皮革産業協同組合

ワニについて

ワニ

2.一般社団法人 日本皮革産業連合会

アリゲーター

カイマンワニ

3.株式会社高木ミンク

アリゲーター

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2021/08/22